ごあいさつ
この度、第61回臨床呼吸機能講習会を8月26日(木)から28日(土)の3日間の日程で開催させて頂くことになりました。臨床呼吸機能講習会は、日本呼吸器学会学術講演会と同じ年から毎年開催されている60年以上の歴史のある講習会です。呼吸器病学の基本を学びあるいは復習するには最高の場といえます。そのため本講習会の受講は、日本呼吸器学会の専門医試験を受験する場合に必須となっています。是非この機会に呼吸機能を中心とした呼吸器病学の基本をしっかり習得していただきたいと存じます。
この臨床呼吸機能講習会は座学とともに実習や双方向性のセミナーを特徴として開催されてきました。しかし、昨年度はコロナ禍に伴うWebによる基礎コースのみの開催を余儀なくされました。また、専門医受験資格についても当該年度のみとなっていました。今年度の開催については、実習の復活を模索し、主任の皆様や学会関係者との話し合いを重ねて行い検討して参りましたが、受講者やスタッフの健康を第一に考え、Web開催とすることと致しました。呼吸機能検査の被検者としての実感や検者としての体験を味わって頂けないのは非常に心苦しいのですが、内容については主任の先生方のご努力により対面式の講習会に劣らない素晴らしいものを企画しております。ご不便をおかけしますが、ご理解をよろしく御願いいたします。
受講可能なコースは一昨年度までのように3コースとなっています。呼吸機能の理解を深め臨床に役立てることを目的とした「基礎コース(主任:小川浩正先生、笠原靖紀先生)」、呼吸機能に画像・病理を加えた「応用コース(CRP呼吸機能コース):Clinical-Radiological-Pathologicalコース(主任:小倉高志先生)」、急性から慢性期の呼吸管理の実践と理解を深める「呼吸管理実践コース(主任:富井啓介先生)」の3コースです。尚、本講習会では一昨年度まで開催されていた初期臨床研修医コースは諸般の事情で行いません。
本講習会を通じ、これまで以上に呼吸器病学の面白さに触れ、興味をさらに膨らませて頂きたいと思います。本講習会は、この分野の第一人者を中心とした多くの講師の先生方、共催企業、関係者の皆様に支えられています。画面上での対面となりますが、可能な限りコミュニケーションを取って頂き、疑問点を解決するとともに大きく飛躍して頂きたく存じます。2日半と長丁場ですが、是非多くの皆様に奮って参加頂ければと存じます。何卒よろしく御願いいたします。